1日1分!お部屋がキレイになるお掃除術!

~掃除を習慣にする専門家 よしだ まことの日常~

私が掃除コンサルにこだわる理由

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今回は私がなぜ「掃除コンサル」

にこだわるのかについて

昔話を絡めて話していきます

 

昔話

私の生まれは東京の外れの農村地帯

いわゆる三世帯の家庭で育ちました

当然のように嫁姑問題がありました

 

こういう場合は旦那である父が

嫁である母の味方になるのが

一番だと思うわけですが

父は父で姑(私の祖母)の元で

教育されてきたこともあってか

完全に姑側に立ってしまっていて・・

 

喧嘩スパイラル

 

私が互いの言い分を(なぜか)整理して

仲裁することも(なぜか)あったんですが

それを武器に相手を口汚く罵り出すので

途中から仲裁するのは止めました

 

大抵「家事大変」が喧嘩の原因でして

まあ大変だとは思うんですよ

家が広かったので

 

部屋:10室以上

トイレ:5箇所

キッチン:2箇所

浴室:2箇所

押入れ:無数

倉庫:5箇所

 

致命的なのが、母も祖母も

掃除と片付けが苦手ということ

 

なまじ家が広い分

とりあえず押入れに入れればOK

みたいなところがあって

ひたすら押入れにモノを

突っ込んでいくんですよ

 

それなら床はきれいなのかというと

床もモノで溢れてましたから

夏場とかもう大変で

害虫・害獣のテーマパークと化してました

 

どこに何があるのか全くわからない状態

そんなところで家事をしようにも

まずモノを探すのに時間がかかりますし

掃除をしようにも

まずモノを移動させる必要がありますし

休もうにも

汚れすぎ散らかりすぎで

落ち着けない状態

 

そりゃあ夫婦喧嘩も頻発するわけで・・

 

今でも鮮明に覚えていることがあります

私が幼稚園に通っていた頃のこと

散らかった台所を私が片付けたところ

母に怒られました

 

「ここは私の場所!触らないで!」

 

(・・台所はみんなの場所じゃ・・?)

 

私としては毎日忙しそうにしている母を

助けるつもりで片付けたのですが

母は母でプライドがあるのでしょう

この一件で私はすっかりやる気を失い

自分の部屋を与えられてからは

自分の部屋だけを扱いました

 

月日は流れ、祖母が亡くなって暫くした頃

個々人のプライベートスペースはともかく

共有スペースだけでもどうにかならないか

と思い、両親の許可を得て

実家の片付けを始めました

 

丸々2年掛かった実家の片付け

いざ始めるとたまげました

隙間の多い和風建築であることに加えて

私が生まれた時点で、既に築30年弱

そこを掃除も片付けもしないとなると

あまりにも酷くて絵に書けない有様

贈答品のタオルが未開封で腐ってました

 

見つけたときは

「あっ、タオルって腐るんだ

と、ある種の感動を覚えましたね

 

今までお客様のご自宅に

清掃訪問したことが何度かありますが

実家より酷い状況は見たことがありません

 

業者には依頼せず、1日15分~30分

すべて手作業で片付けを進めたため

一通り終えるのに丸々2年掛かりました

 

築年数は関係ない

築50年の和風建築とはいえ

一通り片付けて

毎日掃除をすれば快適に住めます

 

あれほど喧嘩の種になっていた家事も

炊事以外のすべてが

1時間以内に終わるよう仕組み化することで

落ち着くようになりました

 

実家の片付けで得た二つのもの

この経験を通じて思ったことが二つ

一つは、何を手にしたかよりも

手にしたモノを如何に扱うか(扱えるか)

の方が大事ということ

もう一つは、私が掃除や片付けができても

その人自身ができなければ意味がないこと

 

広い家を手にしても

きちんと維持・管理できなければ

幸せなのは最初の1年くらいでしょう

あとに残るのは広い広いゴミ屋敷だけです

 

私が子供だからでしょうか

家族には感謝していますが

「どうしてここまで放置しておいたのか」

という憤りを今でも感じてしまいます

 

たとえ家が狭くても

毎日掃除をすれば快適に住めますし

幸せも長続きします

広い家よりも少ないお金で住めますし

少ないお金で住めるということは

その分他のことに時間やお金を使える

ということです

 

なにも「禁欲こそが美徳」という

主張がしたいわけではありません

 

ただ思うのは

何かを手にすることに成功しても

手にしたモノを扱えなければ

虚しいだけではないでしょうか

 

私が掃除コンサルにこだわる理由

自分が代わりに掃除をしても

自分がいなくなれば「元通り」では

私はそこに意味を見出せません

 

私が掃除コンサルにこだわる理由が

ここにあります

 

代行だけでは意味がないと思うんです

それは実家の片付けの中でも感じました

 

どんなに掃除をしても

どんなに片付けをしても

汚れや散らかりの原因を作っているのは

その家に住む人自身であり

そのことに本人が気づいて

自分でできるようになった方が

ずっと良い

 

特定の誰かが掃除をするよりも

みんなが自然に掃除ができる世界の方が

家族にとっても社会にとっても

負担が少ないはずです

 

それに、掃除って楽しいんですよ

ほとんどの方が

キレイになる簡単な方法を

知らないだけで

それを知れば、掃除が苦手な方も

きっと掃除が好きになります

 

原因があるから結果があります

汚れや散らかりもひとつの結果です

必ず原因があります

原因を知ることで

悪い結果を未然に防ぐことができ

良い結果を作り出すこともできます

 

私がいなくなった後も

その人自身で手にしたモノを

その人自身で上手く扱えるように

なってほしいんです